■知事のパワハラ疑惑 県幹部が告発文を配布

兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑をめぐり、県議会で提案される百条委員会の設置について、賛成が過半数となる見込みであることがわかりました。

ことし3月、兵庫県の幹部職員(60)が斎藤元彦知事のパワハラ行為などを告発する文書を一部の報道機関などに配布しました。

■賛成「過半数」となる見込み

県は内部調査で『事実無根』と判断したものの、一部の県議らは「内部調査は信用できない」などとして強い調査権を持つ「百条委員会」の設置を求めていました。

最大会派の自民党議員団(議長を除く35人)は、ひょうご県民連合(9人)と共同で百条委員会の設置を13日の議会で提案する方針を固めました。

賛成の態度を示している無所属と共産の議員を加えると、賛成が過半数となる見込みです。

兵庫県議会で百条委員会が設置されれば1973年以来となります。

■副知事が自身の「辞職」と引き換えに「百条委」設置の見直し依頼

斎藤知事のパワハラ疑惑を巡っては、片山安孝副知事が自民党の控室を訪れ、自身の『辞職』と引き換えに百条委員会の設置を考え直すよう依頼していたことが明らかになっています。


■強い調査権限持つ『百条委』 虚偽の証言で刑事罰に問われる可能性も

百条委員会とは、自治体で不祥事などがあった際に、事実関係を調査するために必要に応じて地方議会が設置する特別委員会です。
関係者の出頭や証言、記録の提出などを請求できるなど強い調査権限があります。
また、虚偽の証言をした場合などには、刑事罰に問われることがあります。

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