政府は10日、経済財政運営の基本となる「骨太の方針」の原案を公表し、「デフレからの完全脱却」に向けて賃上げを定着させるなどと明記しました。

岸田総理大臣
「来年以降、物価上昇を上回る賃上げを定着させて参ります」

 原案では、春闘による賃上げの流れを中小企業などでも実現したうえで、定額減税によって家計所得の伸びが物価上昇を上回る状況を確実に作り出すとしています。

 一方、国と地方のプライマリーバランス(基礎的財政収支)については「2025年度の黒字化を目指す」と達成時期の明記を復活させ、財政の健全化への姿勢を強調しています。

 「骨太の方針」は21日にも閣議決定される見通しです。

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