自民党の離党勧告処分を不服として、党に再審査を請求したことを説明する塩谷立・元文部科学相=衆院第2議員会館で2024年4月12日午前11時6分、平田明浩撮影

 自民党総務会は16日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る離党勧告処分を不服として、塩谷立・元文部科学相が求めた再審査請求について協議し、森山裕総務会長ら幹部に対応を一任することを決めた。再審査は認められない見通しで、その場合、塩谷氏は離党を検討する意向を示している。

 森山氏は、総務会後の記者会見で「総務会長として今日中に一定の判断をし、岸田(文雄)総裁に報告をしたい」と述べた。

 党規律規約によると、総務会で「相当の理由がある」と認められた場合は、党紀委員会で再審査が行われる。再審査請求が却下されても離党しない場合は「除名」となる。

 塩谷氏は12日、「事実に基づいた公平な審査を求めたい。事実誤認の点が多々ある」として再審査を請求した。同じく離党勧告処分を受けた世耕弘成・前党参院幹事長は4日に離党した。【川口峻】

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