クマが出没した際に出動するハンターに支払われる報酬額などを巡り、地元猟友会が出動を辞退した北海道奈井江町で6月12日、新たにヒグマが目撃されて警戒が続いています。

 警察や市などによりますと12日午前7時45分ごろ、奈井江町茶志内で、クマ2頭が目撃されました。

 現場は住宅から300メートルほど離れた場所で、2頭は親子とみられています。


 奈井江町では地元猟友会に出動した際の日当を8500円、発砲した場合は1万300円で提示しましたが、猟友会側が危険な業務であるにもかかわらず額が低すぎるなどとして出動を辞退。交渉が決裂していました。

 町によりますと、猟友会とは連絡がつかないので、今回は警察や町の職員に加え、長年無報酬で協力してもらっている地元ハンターに出動を依頼し、現場の警戒に当たっています。

 これまでのところクマの痕跡などは見つかっていませんが、町はクマの出没を知らせるのぼりを設置するなどして、住民に注意を呼び掛けています。

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