衆参両院議長の下で与野党が協議している皇族数の確保策に関し、23日の今国会会期末までの合意形成が見送られる見通しとなった。女性皇族が結婚後も皇室に残る案について自民党などと立憲民主党の間で溝が埋まっていないため。複数の関係者が12日、明らかにした。

与野党協議は額賀福志郎衆院議長が主導し、5月17日に初会合が開かれた。額賀氏は今国会中の意見集約に向けて毎週開催を打ち出したが、立民や共産党が拙速だと反発。丁寧に議論を進めるため、同23日の第2回会合を経て、衆参両院の正副議長が各党・各会派から個別に意見を聴く運びとなった。

ただ、聴取日程の調整は進まず、今国会中に終えられない公算が大きくなった。与党関係者は「国会日程に余裕はなく、慌てる必要もない」と話した。

皇族数確保策に関する各党協議初会合後、記者会見する額賀福志郎衆院議長(右)と尾辻秀久参院議長=5月17日、東京・永田町

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