日本維新の会の馬場代表は13日の会見で、岸田首相と5月31日に交わした合意文書について「期日を入れる話は、案の段階であった。(自民党から)『信用してほしい、期日を外してくれ』と水面下の話があって、それで外している」と交渉過程の一部を明かした。

岸田首相と馬場代表が党首会談で交わした合意文書では、旧文通費(調査研究広報滞在費)の改革、政策活動費の公開、議員が自らの政治団体に寄付した場合の税制優遇の禁止の3点に「取り組む」としているが、具体的な期日の記載がなく、他の野党から「甘い」との批判も出ている。

この中で旧文通費については、自民党の浜田国対委員長が今国会中の法改正が難しいとの認識を示したため、馬場氏は「やらないならウソつき内閣だ」などと反発している。

馬場氏は合意文書の交渉について「我々は『いい人間』なので、『信用してくれ』と言われれば信用する」と語った。

さらに馬場氏は、前代表の松井一郎氏から聞いた逸話も紹介。「母親から『だますより、だまされる方に回れ』と教えられた、と何度も言っていた。私もその言葉を受け継いで、真摯に対応しているつもりだ」と述べた。

記者団から「単独政権を目指す中で、それで外交は大丈夫なのか」と問われると、馬場氏は「その時が来たら、きちっとやる」と即答した。

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