日本と北朝鮮の代表団が5月にモンゴルで接触したと韓国メディアが報じた。
日本の政治家も参加したと伝えている。
韓国の大手紙・中央日報は13日、複数の消息筋の話として、日本と北朝鮮の代表団が5月中旬にモンゴルのウランバートル近くで接触したと報じた。
日本側は政治家を含む代表団が参加し、北朝鮮側は情報機関である偵察総局の関係者らが参加したという。
北朝鮮は2024年3月、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹・与正(ヨジョン)氏が「日本とのいかなる接触も交渉も拒否する」と主張していたが、中央日報の記事は、「北朝鮮が経済的・外交的な突破口を模索している」と分析している。
韓国政府は「日朝の接触が北朝鮮の非核化や朝鮮半島の平和に役立つよう行われるべき」とコメントしている。
ここからはフジテレビ・政治部の髙田圭太デスクに聞く。
――この日朝の協議報道、どのように見ればよいか?
会談の有無について政府関係者に聞いてもかなり口が堅く、「仮に知っていても言えない」という声が出ている。
ただある関係者は、日朝の水面下の接触はずっと続いていると話していて、今回、仮に政治家が参加したならば、岸田首相が打ち出している「私直轄のハイレベルでの協議」に踏み込んでいる可能性もあるが、誰が言ったかがわからないので現時点で何とも言えない状況。
――日朝首脳会談が実現する可能性もあるのだろうか?
岸田首相としては、とにかく拉致問題の解決に家族の高齢化で時間がない中で、なんとか日朝首脳会談を実現したいと思っているが、北朝鮮もそれをわかった上で揺さぶりをかけているとの見方は強く、条件交渉までいっていればともかく、まだ腹の探り合いをしている段階だとすると、実現が厳しい状況は変わっていないかもしれない。
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