イタリアで行われているG7サミット(主要7カ国首脳会議)は、まもなく2日目の協議が始まる。現地からフジテレビ政治部・瀬島隆太郎記者が中継でお伝えする。

2日目の議題は、日本が重視する「インド太平洋」と「経済安全保障」で、中国をけん制する強い姿勢を打ち出せるかが焦点となる。

協議では、岸田首相がリードスピーカーを務め、尖閣諸島や台湾周辺での軍事的威圧に警戒を呼びかける考えで、同行筋は「中東などに向きがちな欧米の関心を中国に振り向けたい」としている。

また、中国の経済的な威圧にも、対抗策を示したい考え。

特に、中国が補助金を出して電気自動車などの輸出を後押しする「過剰生産問題」も提起し、中国に頼らない半導体などの供給網強化に向け、議論する見通し。

―― このサミットでの各国のリーダーの存在感、その中での岸田首相の存在感はどうなのか?

実は、議長国イタリアのメローニ首相が「今回のG7で最も勢いに乗るリーダー」と見られていて、生き生きと振る舞っている。

これと対照的に、岸田首相だけではなく、米英仏など大半の首脳が、国内での人気低迷に頭を抱える中での出席となっている。

そうした中だけに、岸田首相が中国問題や2023年に議長として主導したAI(人工知能)の分野で、国際的にも国内向けにも存在感を示せるか注目が集まる。

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