自民党の麻生太郎副総裁

 自民党の麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長が14日、東京都内の日本料理店で会食した。政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、岸田文雄首相と麻生、茂木両氏の対立が表面化。首相が外遊中の会食には、党総裁選を3カ月後に控え、首相をけん制する狙いがありそうだ。

自民党の茂木敏充幹事長

 首相は主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するためイタリアに出張中で、帰国は16日を予定している。会食では終盤国会や党総裁選での対応などについて協議するとみられる。

 規正法改正を巡っては、首相が公明党の要求を受け入れ、パーティー券購入者の公開基準額を「5万円超」へ引き下げることを決めたのに対し、麻生、茂木両氏は「10万円超」にとどめるよう求めていた。【高橋祐貴】

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