自民党本部=東京都千代田区で、平田明浩撮影

 自民党横浜市支部連合会(市連)が、来月横浜市内で政治資金パーティーを開くことが分かった。自民党派閥のパーティー裏金事件を受け、今国会では政治資金規正法改正案が審議中だ。改正案にはパーティー禁止は盛り込まれていないが、市連内部からも「今の時期にどういう神経をしているのか」などと疑問視する声が上がる。

 市連の山下正人幹事長(市議)によると、今回のパーティーは時局講演会として、党員や支援者向けの勉強会の位置づけで、毎年6、7月に開催している。今年は7月11日に木原稔防衛相を講師に招き、安全保障関連の講演を予定する。

 パーティー券は1枚1万円で、市連所属の議員約60人に5枚ずつ配り、議員が関係者らに販売する。300~400人の参加を想定しているという。

 山下幹事長は「党の基本スタンスなどを知ってもらうのが目的。会計上は政治資金パーティーの形で処理するが、金集めが目的ではない」と説明する。市連では、これとは別に毎秋に人件費などに充てる政治資金パーティーを実施しているという。

 ただ所属議員からは疑問の声が上がる。ある議員は「世間から厳しい目で見られているのに今の時期にチケットが売れるはずがない。どういう神経をしているのか」と批判する。パーティー開催を見送った自民党の地方組織もあり、別の議員は「国会で審議中なのに時期尚早。チケットの返却も考えている」と話した。【遠藤和行、蓬田正志】

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