防衛省は17日、平和構築や紛争予防に女性参画やジェンダー平等の視点で取り組む「女性・平和・安全保障(WPS)」に関して、一般の自衛隊員に対する全体教育を初めて実施した。

WPSは、女性(Women)平和(Peace)安全保障(Security)の英語の頭文字をつなぎ合わせたもので、国連安全保障理事会で2000年、初めての関連決議が採択された。

防衛省は4月にWPS推進本部を開き、2028年度までの推進計画を初めて策定した。

17日の会合には自衛隊制服組トップの吉田統合幕僚長が出席し、統合幕僚監部に所属する隊員など計195人が参加。

国連職員などを経て「WPS国際連携企画官」に就任した松沢朝子氏は、「大切なのは全員が専門家になるということではなく、皆さん1人1人、男性隊員も女性隊員もまずWPSがどういうものか認識して理解して、日々の業務においてWPSやジェンダー視点を意識的に組織全体で反映していくことになる」と述べた。

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