自民党の森山裕総務会長は16日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る離党勧告処分を不服として、塩谷立・元文部科学相が求めた再審査請求を却下すると決定した。塩谷氏は再審査が認められない場合、離党を検討する意向を示している。
自民は同日の総務会で、森山氏ら総務会幹部に対応を一任することを決定。その後、森山氏ら幹部による協議を経た上で、却下を決めた。
党規律規約によると、総務会で「相当の理由がある」と認められた場合は、党紀委員会で再審査が行われる。再審査請求が却下されても離党しない場合は「除名」となる。
塩谷氏は12日、「事実に基づいた公平な審査を求めたい。事実誤認の点が多々ある」として再審査を請求した。同じく離党勧告処分を受けた世耕弘成・前党参院幹事長は4日に離党した。【川口峻】
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