立候補受け付けのリハーサルが中止となり、集まった報道陣には届け出の手順の説明があった=東京都新宿区で2024年6月19日午後4時24分、米江貴史撮影

 東京都選挙管理委員会は19日、知事選(7月7日投開票)の告示日の20日に向けて予定していた立候補受け付けのリハーサルを急きょ中止した。50人以上が立候補する可能性があり、事前の審査で受理した書類の確認に職員が追われているため。届け出のリハーサルは恒例の取り組みで、中止するのは異例という。

 都知事選には19日時点で、過去最多だった前回2020年の22人を大幅に上回る50人以上が立候補の意向を表明している。

 リハーサルは、告示日当日に立候補者が届ける書類の受け取りなど、一連の手続きを職員が確認するもの。候補者陣営の関係者に扮(ふん)して届け出順を決めるくじを引いたり、選挙事務所の標札や街頭演説用の標旗など選挙の「七つ道具」を交付したりする。

 しかし選管によると、現状では50人以上の立候補予定者の関係書類を確認する必要があり、作業が滞っているという。そのため「リハーサルを実施する態勢が組めなかった」といい、19日になって中止を決めた。職員はマニュアルをもとに受け付けの手順を確認するという。

 20日の届け出は午前8時半から午後5時まで。知事選には3選を目指す現職の小池百合子氏(71)や、参院議員の蓮舫氏(56)らが立候補を表明している。【米江貴史】

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