政府は19日、アジアの脱炭素をめざす国際枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」に関する省庁横断会議を立ち上げた。首相官邸で開いた初会合で、岸田文雄首相はAZEC担当大使のポストを新設したと明らかにした。
山田滝雄・前ベトナム大使が18日付で就任した。首相は「今後の首脳会合に向け前面に立って、パートナー国との協力を実現してほしい」と述べた。
首相は航空・船舶など運輸や農林を重点分野に挙げた。「トランジション・ファイナンス(移行金融)や二酸化炭素(CO2)削減を評価するルール整備などについて、関係省庁が一体となって取り組む」と強調した。
AZECは日本が構想を主導し、日本のほか東南アジア諸国連合(ASEAN)9カ国、オーストラリアが参加する。2023年3月に初の閣僚会合を開いた。同12月には首脳会合を初めて開き、共同声明をまとめた。第2回閣僚会合は8月にインドネシアの首都ジャカルタで開く。
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