19日、岸田首相が就任後初めて臨んだ党首討論。
野党4党の党首から厳しい追及が相次いだ。
立憲民主党・泉代表:
国民の皆さん、まったく納得していませんよ。
国民民主党・玉木代表:
総理、四面楚歌じゃないですか…。
過去には、党首討論がきっかけで解散総選挙につながったことも。
民主党政権だった2012年の党首討論で、当時の野田首相が、自民党・安倍総裁に対し、衆議院の解散を明言。これを機に政権交代が起きた。
民主党・野田首相(2012年当時):
私はいずれにしても、結論を得るために後ろに区切りをつけて結論を出そうと。16日に解散をします。やりましょう、だから。
自民党・安倍総裁(2012年当時):
今、総理、16日に選挙(解散)をするという、それ約束ですね?約束ですね?よろしいんですね?よろしいんですね?
19日の党首討論でも、野党側が解散を強く迫るシーンがあった。
立憲民主党・泉代表:
総理、改めてですが、解散しましょうよ。
日本維新の会・馬場代表:
内閣総辞職して、総理を変えてください。
今の国会で最大の焦点となった、政治資金規正法の自民党改正案。
19日の参議院本会議で、自民・公明両党の賛成多数で可決・成立した。
それから約3時間後、党首討論が行われる部屋に岸田首相が到着。
そして午後3時、まず相対したのは立憲民主党の泉代表。
泉代表が追及したのは、政党から政治家個人に支出される政策活動費について。
立憲民主党・泉代表:
政策活動費は、どの党も全面公開か廃止と自民党に迫ってきた。でも自民党はそこを死守をした。今回の政治改革案、自民党は本気で次の総選挙の時にも、各候補者や現職の議員たちに政策活動費を執行するんですか。
岸田首相:
この政治活動の自由と国民の知る権利のバランスの中で作った制度。この制度に基づいて政治活動費を使っていく。今回の結論、これは重要な結論であり、党としてもその結論を守っていく。
立憲民主党・泉代表:
全然答えてないし、自民党だけですよ、そんなことで抵抗しているのは。あなたたちが抵抗勢力ですよ。
一方、党首討論ならではのシーンもあり、泉代表の追及に対し、岸田首相が反論。
岸田首相:
禁止・禁止・禁止というのは大変気持ちいいかもしれない、分かりやすいかもしれない、しかし現実的な政治の中で、政治資金というものは民主主義を支える大変重要な要素であります。私たちは現実的な対策を今説明させていただいた訳だが、ぜひ御党にも、こうした責任ある具体的な政策、これをしっかり提示していただきたい。
立憲民主党・泉代表:
総理ね、金集めてすごい人たちばかり集まってやってるから、普通の国民は入れないんですよ、総理。だってね総理、2億円集めてんですよ。そんなに集めてね、みんなにまねしろ?できるわけないじゃないですか。ふざけるなと言いたいですよ。
そして、泉代表は最後に衆議院の解散を求めた。
立憲民主党・泉代表:
ぜひとも政権交代をさせていただきたい。そのためにも、ぜひですね、総理、改めてですが、解散しましょうよ。
岸田首相:
結果を出していく、これに専念していく、これが今の立場で、それ以外のことは考えていない。それが解散を迫られた質問に対する答えです。
岸田首相はこのように述べ、解散を否定した。
立憲民主党は19日、内閣不信任決議案を提出することを決めた。
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