東京都の小池百合子知事(71)の任期満了に伴う都知事選が20日告示され、現職や新人らが立候補を届け出た。立候補者数は過去最多となる見通し。2期8年続いた小池都政への評価や少子高齢化、防災対策などを主な争点に7月7日に投開票される。

選挙戦は3選を目指す小池氏に立憲民主党出身の蓮舫氏(56)、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)らが挑み論戦が繰り広げられる構図となる。

国政選挙並みに注目を集める都知事選で、今回は50人以上が選挙管理委員会の事前審査を終えている。過去最多だった前回2020年の22人を大幅に上回る公算となっている。都選管は最大48人分のポスターが貼れる掲示板を用意しているが、枠が足りなくなる可能性も出ている。

主要政党のうち自民党と公明党は小池氏、立憲民主党と共産党は蓮舫氏を支援する。日本維新の会は自主投票、国民民主党は都連での小池氏の支持を決めた。政治資金問題で逆風が吹く自民党は水面下で支援する。小池、蓮舫両氏は19日に日本記者クラブが開いた共同記者会見などで政党の推薦を受けず、幅広い支援を募る考えを示している。

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