大阪府箕面市の上島一彦市長が19日の市議会定例会一般質問で、2025年の大阪・関西万博に関する発言をした共産党市議に「万博行くなよ」「出入り禁止や」と発言したことがわかった。
上島氏は大阪維新の会の所属。20日、記者団の取材に「自分のヤジが万博の印象に悪影響を与えたのであれば反省したい」と釈明したが、発言の撤回は否定した。
市議会事務局などによると、19日の一般質問で、共産党の名手(なて)宏樹市議が万博への子どもの無料招待事業への参加中止を求めて質問を終えたところ、上島市長が「万博行くなよ」と自席から発言。さらに「出入り禁止や」と発言した。
市長は20日、記者団の取材に、「万博の開催に一貫して反対する市議の政治姿勢に、思わず心情を吐露してしまった」と説明。「言ったことを飲み込むことはできない。発言の責任は取る」と述べ、撤回を否定した。
大阪維新の会の横山英幸幹事長(大阪市長)は20日、記者団の取材に、発言内容は確認していないとした上で、「首長として『来るな』という発信はするべきではない」と強調。「必要があれば撤回しないといけない。真意などを含めて確認する」と述べた。(田中祐也、池尻和生)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。