木原防衛相は21日の記者会見で、ロシアと北朝鮮が有事の際の軍事支援を明記した条約を締結したことについて、「重大な関心を持って注視している」と警戒感を示した。

ロシアのプーチン大統領は24年ぶりに北朝鮮を訪問し、19日に金正恩総書記と「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。

木原防衛相は会見で条約について「いずれか一方が武力侵攻を受けて戦争状態に置かれることとなった場合、保有する全ての手段により、軍事的およびその他援助を提供する旨などが規定されているとの北朝鮮メディアの報道は承知している」と述べた。

その上で「条約に基づいて今後いかなる協力がなされていくか、注視していく必要がある」と述べ、引き続き関連情報の収集と分析を行うとともに、米国、韓国と緊密に連携していく考えを示した。

また、木原防衛相は「プーチン大統領が関連安保理決議への直接的な違反となりうる北朝鮮との軍事技術協力を排除しなかった」と指摘し、「我が国を取り巻く地域の安全保障環境に与える影響の観点からも深刻に憂慮している」と強調した。

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