岸田文雄首相(自民党総裁)は25日の自民党役員会で、「憲法は先送りできない課題の最たるもの。力を尽くしたい」と述べ、憲法改正に改めて意欲を示した。
首相は9月末までの総裁任期中に憲法改正を目指す考えを示していたが、先の通常国会中に改憲発議の手続きに至らず、断念せざるを得ない状況となっている。国会閉会を受けた21日の記者会見でも、憲法改正を「道半ばの課題」の一つとして挙げ、「議論を一歩でも前に進めるべく努力を続ける」と表明していた。
また、首相は役員会で、「国会終了後は、現場で政治、政策について意見を承る機会が増える。私自身もそうした機会を増やし、課題に対する答えを一つ一つ示していきたい」と述べた。今後、地方行脚に努める考えを示したものとみられる。【加藤明子】
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