札幌市内で記者会見し、次期衆院選に立候補しない意向を表明した自民党の堀井学衆院議員。記者会見の最後に政治資金収支報告書の不記載問題などについて有権者らに謝罪した=札幌市中央区で2024年6月25日、金将来撮影

 自民党の堀井学衆院議員(比例北海道ブロック)は25日、札幌市内で記者会見し、安倍派の政治資金パーティー収入のキックバック(還流)を政治資金収支報告書に記載しなかった問題を理由に、次期衆院選に立候補しない考えを表明した。堀井氏は「(内閣府)副大臣を3カ月で辞職するなど、信用と信頼を失墜する結果になった」と理由を説明。辞職や政界引退は否定した。

 堀井氏は2018~22年、計2196万円の還流を受け取りながら収支報告書に記載しなかった。地元の北海道9区で自民支部長を務める一方、不記載問題をきっかけに日ごろの政治活動に対する不満が高まり、次期衆院選の候補者を見直す動きが出ていた。

 辞職や離党については、「(政治活動を続ける)未来の可能性がある」と判断したといい、不出馬がけじめの付け方として一番重いと考えたと説明した。

 堀井氏は1994年リレハンメル・オリンピックのスピードスケート男子500メートルで銅メダルを獲得。北海道議を経て2012年の衆院選で初当選し、現在4期目。【石川勝義】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。