自民党新潟県連青年局は25日、来年夏の参院選に向け、岸田文雄首相の進退を含め党の刷新を求める文書を県連執行部に提出した。同局長の河原井拓也県議が新潟市で記者団に明らかにした。派閥裏金事件を踏まえた対応。文書では参院新潟選挙区(改選数1)の候補擁立を巡り、公募も視野に検討するよう併せて要請した。

河原井氏は文書申し入れの理由について、若手も国民の信頼回復に努める必要があると指摘。参院選に触れ「何としてでも勝たないといけない。今の党の在り方を変えてほしい」と語った。

関係者によると、県連は同日、申し入れを受けて会合を開き、新潟選挙区の候補選定に向け公募実施を決定。裏金事件のイメージを払拭し、透明性確保をアピールする狙いがあるとみられる。

新潟選挙区では、自民の塚田一郎氏が2019年に立候補し落選。21年の衆院選にくら替え出馬し、比例北陸信越で復活当選したため、来年改選の同選挙区の自民候補は空席となっている。〔共同〕

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