岸田首相と自民党の麻生副総裁が25日夜、約3時間にわたり会談しました。

岸田首相と麻生氏は東京都内のホテルで、25日夜、2人きりで3時間にわたり会食しました。

2人は、1週間前の18日に夕食を共にしたばかりで、2週続けての会談となりました。

自民党の総裁選挙が9月に控える中、岸田首相と麻生氏は通常国会での政治資金規正法改正を巡って意見が食い違い、両者の間に亀裂が生じたとされています。

ここからは国会記者会館にいるフジテレビ政治部・高橋洵記者の高橋記者に聞きます。

―― 2週続けてというのが珍しい気もしますが、なぜ、25日も会談を行ったのでしょうか?

会談は岸田首相側からの呼びかけで実現しましたが、2週続けてというのは異例のことです。

先週の会談は2時間半でしたが、関係者の間では「前回だけでは亀裂を埋める時間が足りず、改めて3時間にわたる会談を行ったのではないか」という見方が出ています。

―― この3日前に菅前首相が総裁選に「新しいリーダーが出てくるべき」との認識を示しました。岸田首相はこれに対抗して麻生さんに総裁選の支援を求めたということなんでしょうか?

菅氏は、岸田首相への批判をした際、派閥を解消せず存続を決めた麻生派のことも痛烈に批判していました。

菅氏が2人に矛先を向けたタイミングでの会談について、党内からは「総裁選に向けて2人が結束して菅さんに対抗するのでは」といった臆測も呼んでいます。

ただ、菅氏だけでなく、今、党内では若手議員らが公然と岸田首相への批判を始めている状況です。

議員の間では、岸田首相が「麻生さんを頼らざるをえないということだろう」との声も出ていて、岸田首相をとりまく厳しい現状の裏返しとも言えそうです。

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