島根県警は、勤務中のサングラス着用や飲み物の購入を認める職員の「暑さ対策ルール」を定め、27日から運用を始めました。こうした行為は、これまでも禁止されてはいませんでしたが、今回明確にルール化されました。背景には、警察官ならではの事情がありました。
松江市のコンビニエンスストアに姿を見せたのは警察官。サングラスを着用し、少々強面の印象ですが…。
松江警察署地域課・七海大輝警部補:
夏の強い日差しや夕暮れ時の西日などから目を守るために、サングラスをかけています。
夏の強い日差しから目を保護するため、全国の警察本部では、警察官の「サングラス着用」のルール化が進められています。島根県警でも、27日から警察官をはじめ全ての職員約1800人を対象に、パトロールなど日中の街頭活動中のサングラス着用を認めることにしました。あわせて今回、ルールとして明確に認められたのが…。
飲み物の購入など、勤務中の買い物です。
猛暑のシーズン、適度な水分補給などを行うのが目的で、暑さ対策としてごく普通の行動ですが…。
松江警察署地域課・七海大輝警部補:
ルールが明確になることで、コンビニほか商店に立ち寄ることが、心の中で立ち寄り易くなると思う。
勤務中のサングラス着用や買い物はこれまでも禁止されてはいませんでしたが、サングラスは威圧感を与え近寄りがたくなる、制服姿での買い物は、「職務怠慢」などの誤解を招く恐れがあり、職員にとって心理的なハードルになっていたといいます。
ローソン松江比津店・錦織ナンシーさん:
お店の方も警察官が来てくれて安心します。
島根県警は、ルールを明確にすることで、職員に適切な暑さ対策を促すとともに、店への立ち寄りによる防犯対策の強化にもつなげたいとしています。
島根県警警務課企画室・岩崎健室長:
(これまでは)一般の方の見方も気になるところであったが、今回ルールを明確化することで、警察官の1人1人が働きやすい職場環境づくりにも繋がると思う。
サングラスの着用は、日中の街頭活動中としていて、店舗内や住民と話す際は原則外すとしています。
また鳥取県警では、制服着用時に職務上や健康上の必要があると判断される場合のみサングラスなどの着用を認めている一方で、日ざし対策などが理由の街頭活動中の着用については明確なルールがなく、ルール化の検討を進めています。
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