岸田文雄首相が24日に首相官邸で自民党の遠藤利明前総務会長と面会した際に「衆院解散はそんなに慌ててやる必要がない」との認識を示したことがわかった。遠藤氏が27日、都内で記者団に明かした。

首相官邸に入る岸田首相(27日午前)

遠藤氏は衆院議員の任期満了の2025年10月まで期間があるため「いまはやる必要ない」と首相が発言していたと紹介した。首相がかねて「いまは国民の厳しい意見がある。しっかり受け止めて一つ一つ課題を解決する」と説明していると語った。

首相は27日、都内で開いた遠藤氏ら党所属衆院議員らの会合に出席した。出席者からは「衆院解散・総選挙はあまり早くやってほしくない」との声があがった。首相はこの場の要望には何も答えなかったという。

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