記者会見する立憲民主党の泉健太代表(28日、国会内)

立憲民主党の泉健太代表は28日、日本維新の会が使途公開の義務がない政策活動費の支出をやめると表明したことに関し「対応が支離滅裂で政党の体をなしていない」と批判した。「国民があきれる形で妥結し、今になって廃止では済まない」と述べた。

維新は当初、政党の支出に機密性を持たせることに一定の理解を示していた。自民党に政策活動費の領収書を10年後に公開する案をのむよう要求し、衆院では政治資金規正法の改正案に賛成した。党会合で批判を受け、政策活動費の支出廃止を表明した。

泉氏は28日の記者会見で「岸田文雄政権への最大の助け舟を出した罪はものすごく大きい」と指摘した。維新との協力関係について「自民党と戦う決意がないなら一緒にできない」と強調した。

維新の馬場伸幸代表は28日、国会内で記者団に「外側から見てよくわからないと思う。ご指摘は甘んじて受ける」と話すにとどめた。「維新は与党か野党に信頼を得てやるという政治姿勢ではない」とも語った。

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