9月の自民党総裁選も視野に、岸田首相が地方行脚をスタートさせ、29日は山梨県を訪問した。

山梨県を訪れた岸田首相は、甲府市で県連幹部らと懇談したほか、韮崎市と北杜市で、電子部品製造会社の工場や「スマート農業」に取り組む企業を視察した。

その後、記者団の取材に応じた岸田首相は、「国会が閉会し、各国会議員とも、地元に戻り様々な声を聞き、様々な政策について要望を受ける時期を迎えた」と説明。

その上で、「私自身も地方の現場の声を丁寧に聞いていく取り組み進めていきたい」と述べた。

一方、派閥の政治資金パーティーを巡る事件について、岸田首相や執行部の責任を問う声が地方組織からあがっていることを指摘されると、「地方から厳しい声があがっていることは、厳粛にしっかりと受け止めなければならないと思っている」としつつ、「これまでも地方の声を聞く姿勢は大事にしてきた」と強調。

そして、「これからも地方の声、あるいは現場の声を丁寧に聞いていく姿勢を大事にしていくことは大切だと思っている」と述べた。

地方視察の狙い、政治資金問題への対応を巡る地方の不満、いずれについても、前回の総裁選でアピールした“聞く力”を改めて強調する形となった。

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