職業差別と受け止められかねない発言をした静岡県の川勝平太知事(75)の任期途中での辞職表明に伴う知事選に、元総務官僚で元副知事の大村慎一氏(60)が8日、立候補の意向を表明した。同日、県庁で報道陣の取材に応じ、「私が取り組みたいのは県政の立て直し、その一点だ。みんなで静岡県をさらに発展させて豊かにしたい」と述べた。

 大村氏は静岡市出身。東京大を卒業後、旧自治省(現総務省)に入り、地域力創造審議官などを歴任し、昨年7月に退官した。2010~11年には静岡県の副知事を務めた。川勝氏の辞職表明に伴う知事選への立候補表明は大村氏が初めて。

 知事選をめぐっては、元衆院議員で前浜松市長の鈴木康友氏(66)を擁立する動きもある。元防衛副大臣で立憲民主党衆院議員の渡辺周氏(62)=比例東海=も立候補に意欲を見せている。(田中美保)

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