自民党の船田元・衆院議員総会長は1日、自身のメールマガジンで、派閥裏金事件への対応を巡り岸田文雄首相の責任論が党内で浮上していることに苦言を呈した。「首相が責任を取っていないとの批判は当たらない。まだまだ売り出す価値のある岸田首相だ」と強調した。首相の功績として、防衛費や子ども政策の予算増額を挙げた。

船田氏は首相責任論に苦言を呈した

東京都知事選や都議補欠選挙の最中に首相の退陣を求める声が出ている現状についても「今言うべきことではない。この時期に内輪もめしているような姿は見苦しい」と言及した。船田氏は茂木派を退会している。

党内では9月の総裁選をにらんだ動きが活発化しており、首相と距離を置く菅義偉前首相が「首相は処分を自身に科し、責任を取るべきだった」と指摘している。〔共同〕

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