岸田文雄首相は3日、旧優生保護法を違憲とした最高裁判決で陳謝した。「生殖不能にする手術を強いられ多大な苦痛を受けたことに、政府として真摯に反省し心から深くお詫び申し上げる」と話した。7月中に原告を含む当事者と面会する意向を示し、加藤鮎子こども政策相に調整を指示したと表明した。
首相官邸で記者団の質問に答えた。首相は「優生手術はあってはならない人権侵害だ」と強調した。「私から反省とお詫びの言葉を直接お伝えしたい。国会などとも相談して、新たな補償のあり方について可能な限り早急に結論を得られるよう加藤氏と小泉龍司法相に検討を指示した」と語った。
「二度と繰り返さないよう疾病や障害によって分け隔てなく人格と個性を尊重し、共生する社会の実現に向けて政府として最大限の努力を尽くしたい」と話した。
首相は3日、加藤氏らと首相官邸で面会した。加藤氏は面会後、記者団に「今後、速やかに対応を進めていきたい」と話した。
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