原発立地県・鹿児島に一つの節目です。
鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1号機は3日、原則40年とされた運転期間を迎え、4日から運転延長期間に入ります。
3日、川内原発には立地自治体である薩摩川内市の田中良二市長らが訪れ、今後の安全運転や住民への積極的な情報提供を盛り込んだ要望書を、九州電力に手渡しました。
薩摩川内市・田中良二市長
「原発は数が少ないという意味で特殊。原子力防災は市民の意見も多様で分かれる。市民の意見を電気事業者あるいは県、国に伝えていきたい」
川内原子力総合事務所・大久保康志所長
「40年という節目ではあるが、発電所としては安全で安定した運転を継続し、地域の皆様に安心していただくことが一番重要だと考えている」
川内原発1号機が運転を開始したのは1984年7月4日。
2011年の東日本大震災による福島第一原発事故の後、世論が脱原発に傾き、全ての原発が停止する中、川内原発は国の新規制基準にいち早く合格し、2015年に国内で初めて再稼働します。
また、2023年11月には1、2号機共に20年の運転延長が国により認可され、12月には、薩摩川内市長らも運転延長を容認。
県議会では延長の賛否を問う、県民投票条例案が審議されたものの、否決されました。
引き続き、賛否の声がある中、3日迎えた40年の運転期間。
福島の事故の後定められた「原則40年」という期間を超え、1号機は4日から運転延長期間に入ります。
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