海上自衛隊の潜水艦を受注する川崎重工業が架空取引で捻出した裏金を使い、海自の潜水艦乗組員らに対して多額の物品や飲食代を負担していた疑惑をめぐり、林芳正官房長官は4日午前の記者会見で「国民の疑念を招く行いがあったとすれば極めて遺憾だ」と述べた。

 林氏は「政府として防衛力を抜本的に強化する決断をした中、これまで以上に厳格に予算執行を行っていくことは当然」とした上で、「調査を加速し、全容解明に取り組み、判明した事実関係に基づき厳正に対処していく」と強調した。防衛省は3日、自衛隊員倫理法違反の疑いで海自の乗組員を調査していると発表した。(笹川翔平)

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