イギリスで4日、総選挙が行われます。
与党・保守党が歴史的な大敗を喫し、政権交代が濃厚とみられています。
今回の選挙で大きな争点になっているのが、移民の問題です。
イギリスでは不法移民や難民の大量流入が社会問題となっていて、2022年にはボートで入国しようとした人が4万人を超え、統計をとり始めて以来、最も多くなりました。
イギリス・ドーバーには、先週だけでも対岸のフランスからボートで500人以上の不法移民らがやってきていますが、保守党政権が打ち出したのが、その不法入国者をアフリカ・ルワンダに強制移送する計画です。
ルワンダへの移送計画は、最高裁による違法との判断にも関わらず、与党・保守党政権は2024年4月に法案を可決させた上、スナク首相は、総選挙で勝てばすぐに移送を開始すると表明しました。
一方、野党・労働党のスターマー党首はルワンダへの移送を取りやめ、国境警備を強化するとしています。
ドーバー住民は「多くの人、特にドーバーの住民は移民問題に不安を感じている」と話しました。
最新の世論調査では保守党の支持率はわずか22%で、労働党に17ポイントのリードを許していて、14年ぶりの政権交代も現実味を帯びています。
投票は、日本時間4日午後に始まります。
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