都知事選の投票率の推移

 7日投開票の都知事選では、投票率にも注目が集まる。6日の発表によると、期日前投票(5日までの15日間)を済ませた人数は、前回同期間に比べて約2割増えた。都知事選と同日実施の都議補選が前回の4選挙区から9選挙区に増えたことも、投票率上昇の要因となりそうだ。

 前回2020年7月の都知事選の投票率は、55・0%だった。平成以降では、猪瀬直樹氏が当選した12年の62・60%が最高だった。最低は03年の44・94%。石原慎太郎氏が得票率7割超の圧勝で再選した年だった。舛添要一氏が初当選した14年2月は、大雪の影響で46・14%に落ち込んだ。

 今回、告示日翌日の6月21日からの15日間で、期日前投票を終えた人は165万4402人に上った。都知事選で期日前投票が導入された07年以降、15日間の投票者数としては過去最多という。

 前回選は、現職の小池百合子氏が過去2番目の得票数で圧勝した。今回は自民、公明両党が小池氏を支援。立憲民主党の参院議員だった蓮舫氏は、立憲と共産党の支援を受ける。知名度の高い2人の事実上の与野党対決の構図で、都政関係者は「注目度は前回より高い」と語る。

 都内では人口の増加に伴い、有権者数も増えている。知事選では07年に1000万人を、16年には1100万人を上回った。6月19日現在の選挙人名簿登録者数は1153万3132人で、投票率が58%を上回れば、過去最多だった12年の投票総数を更新しそうだ。

 投票は午前7時~午後8時(一部は繰り上げる)、都内1865カ所で実施される。【深津誠】

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