東京都議補選は7日投開票され、八王子市選挙区では、諸派元職の滝田泰彦氏(42)が当選を確実にした。自民新人の馬場貴大氏(45)との一騎打ちを制した。八王子市は裏金事件で役職停止処分を受けた萩生田光一衆院議員の地元。自民が強い地盤を誇るが、裏金問題などが影響したとみられる。

◆「古い政治を変えるためにも、やらないといけない」

バンザイをして当選を喜ぶ滝田泰彦氏=東京都八王子市で(岡本太撮影)

 滝田氏は当選確実の一報を聞いて支援者と握手を交わして喜びを爆発。「古い政治を変えるためにも、やらないといけないという気持ちだった。これがゴールではなくてスタート、再出発のスタートです。まだ道半ばなのであすからまた一歩一歩地道に取り組んでいきたい」とあいさつ。  差がついたことについては「ここは自民党の大物議員がいる選挙区。一騎打ちだったので、自民党じゃなくて対抗馬にいれようということがあったと思う」と述べた。  滝田氏は自身が代表の確認団体「新時代の八王子」からの出馬だが「実質は無所属。自民ではない受け皿になる」とアピール。大きな支持母体や支援団体はなく、街頭演説では「市民の手で古い政治体質を変える」と繰り返し訴えた。  2017年に都民ファーストの会公認で都議に初当選したが、21年都議選は落選。今年1月の市長選でも次点で落選していた。  敗れた馬場氏は、各種団体や企業の票から支援されたが、自民への逆風をはねのけることができなかった。(昆野夏子、岡本太)


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