東京都議補選は7日投開票され、江東区選挙区では、無所属新人で元区議の三戸安弥氏(35)が、初当選を確実にした。無所属新人で大学生の高橋巧氏(25)、自民元職の山崎一輝氏(51)、共産新人で元区議の大嵩崎(おおつき)かおり氏(57)の3人は及ばなかった。

◆三戸氏「汚職、金権政治に終止符を」と訴え

当選を確実にし、喜びをわかちあう三戸安弥氏(右)

 三戸氏は7日深夜、事務所で支援者を前に「区民のみなさんのおかげでございます。江東区民の良識が示されて感無量でございます。ありがとうございました」とあいさつ。支援者と抱き合って喜んだ。  三戸氏は、昨年4月の区議選でトップ当選し、区議時代に行財政改革に取り組んできたことを強調。選挙期間中は「私は世襲の政治家でもない。江東区で長年続く政治家の汚職、金権政治に終止符を打ちたい」と訴えてきた。

◆敗れた自民・山崎一輝氏「とにかく全て私の責任」

敗戦の弁を語る山崎一輝氏

 江東区では2019年12月以降、自民の現職国会議員や元区議長が汚職で逮捕されるなど不祥事が相次いできた。今回の補選で本命候補とされてきた山崎氏は、自民党派閥のパーティー券を巡る裏金事件で逆風が吹く中、自民党の看板を前面に出さず、都議13年の実績や大久保朋果江東区長との連携を強調したが、及ばなかった。  山崎氏は7日深夜、事務所で「全て私の責任、真摯(しんし)に受け止めさせていただく。この後どうしていくか分かりませんが、とにかく全て責任がある」と敗戦の弁を述べた。(井上真典、鈴木里奈) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。