水俣病被害者らの団体の持ち時間が3分だったことについて「十分ではなかった」と話す伊藤信太郎環境相=東京都千代田区で2024年5月14日午前9時18分、山口智撮影

 伊藤信太郎環境相と水俣病の患者・被害者との懇談中に環境省職員が被害者側のマイク音声を切った問題を受け、再度設定した被害者団体との懇談が8日午前、熊本県水俣市で始まった。

 伊藤環境相が「水俣病被害者・支援者連絡会」を構成する市内の患者・被害者6団体の代表らと会い、患者補償・救済問題や、被害実態解明に向けた住民健康調査のあり方、高齢化する被害者の医療・福祉拡充などについて意見を交わす。患者・被害者らの活動拠点なども訪問する。

 伊藤環境相はいったん帰京し、10、11日には同市や鹿児島、熊本両県にまたがる八代海の離島を訪れ「水俣病患者連合」など2団体との懇談を予定している。

 マイク問題は5月1日、同市であった水俣病犠牲者慰霊式後の被害者団体との懇談時に起きた。伊藤環境相は同8日、懇談に参加した8団体に市内で謝罪。同省が再懇談を調整していた。【西貴晴、中村敦茂、山口智】

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