名古屋市の河村たかし市長は8日の定例記者会見で、東京都知事選で次点に食い込む躍進を見せた前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)について「国民も、既存政党に入れてもどうしようもないと分かっているから、頑張っている人に入れたのだろう」と評価し、「(連携する可能性は)いろいろなことであり得る」と話した。
石丸氏は7日投開票された都知事選で約166万票を獲得し、次点に入った。国政政党の推薦や支持を受けず、「政治再建」を掲げて若年層や無党派層に浸透し、立憲民主党や日本共産党の支援を受けた元参院議員の蓮舫氏(56)に約38万票差を付けた。
河村市長は8日の会見で、石丸氏の選対幹部から応援依頼があったことを明かした。依頼に対し、河村市長は「わしも日本保守党の共同代表になっとるで、ちょこちょことはできない。ごめんなさいね。頑張ってちょう」と答えたという。
石丸氏は安芸高田市長時代、対立した議会とのやり取りなどを映した動画がインターネット上で注目された。度々議会と対立している河村市長は「腐りきった政治の世の中で、議会と戦ってきたことは立派」と評価。その上で、今後の連携の可能性を「政治は同じ気持ちを持った人で一定の政治勢力を作らなければならない」と含みを持たせた。【川瀬慎一朗】
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