安倍元首相が選挙の応援演説中に銃撃されて亡くなってから2年となった8日、立憲民主党の野田元首相はFNNの取材に対し、「他党である私も一定のリスペクトの念を持ちながら哀悼の誠を示す」と語った。
野田元首相は2022年10月、衆議院本会議で、亡くなった安倍元首相に対する追悼演説を行い、与野党から称える声が相次いだ。
野田元首相は8日朝、地元の駅前に立ち、通勤客らに「かわら版」と称するビラを配布。
安倍元首相の「3回忌」と題したビラには「政治家としてやり残した仕事。次の世代へと伝えたかった思い。引退後に夫人と共に過ごすはずであった穏やかな日々。
そのすべてを一瞬にして奪われた無念さはいかばかりであったか」とした上で、「改めて非業の死を悼み、哀悼の誠を捧げたい」と記している。
さらに「私も安倍さんという相手がいたおかげで、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負をすることができた」と振り返っている。
一方で、「裏金事件をめぐる安倍派幹部の対応は、安倍さんの同志中の同志であったはずなのに『自己保身』に終始している」と厳しく批判。
キックバック再開をめぐって、安倍派の会計責任者の裁判での証言と、当時の幹部の国会での弁明の食い違いも指摘し、「法廷の証言と偽証罪を問われない政倫審の弁明とでは、どちらが信憑性が高いか。自明の理だ」と訴えている。
また「同じ党の同じ派閥の仲間たちが安倍さんがキックバックをやめろと言ったのに再開をさせたことに対して結局嘘をついていたということだ。天上の人となった安倍さんがお気の毒だという思いがあった」と説明した。
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