東京都知事選挙と合わせて行われた都議会議員の補欠選挙で、2勝6敗と惨敗した自民党。党内では「岸田おろし」が加速するという声も出てきています。
■自民動揺「岸田総理の交代しかない」
ふたを開ければ圧勝で、東京都知事選挙3選を果たした小池百合子知事。自民党は今回の都知事選では小池知事を「推薦」ではなく、自主的な「支援」という形で後押ししました。 しかし、都知事選と合わせて行われた都議会議員補欠選挙では、8つの選挙区で候補者を擁立しましたが、2勝6敗と惨敗。補選の結果を受け、自民党内からは「岸田おろし」の声が強まっています。 自民党都連関係者「都知事選の結果を自民の勝利とは言えない。大事なのは都議補選で、2勝じゃさすがに敗北としか言いようがない。負けは負けだし、岸田退陣論の高まりは不可避だ」 自民党閣僚経験者
「あまりにも厳しい最低の結果。これが今の自民党の実情だ。現状を打開するには、岸田総理の交代しかない」
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■総裁選 事実上スタート?■総裁選 事実上スタート?
一方、「ポスト岸田」の候補者たちは活発な動きを見せています。 岸田文雄総理大臣のおひざ元・広島県に入った茂木敏充幹事長。真剣な眼差しで見据えるのは、お好み焼きです。エプロン姿で支援者に振る舞いました。この広島訪問で茂木幹事長が繰り返したのは、親しみやすさをアピールする「意外と敏充」です。
茂木幹事長「最近、若手のみんなから『意外と敏充』って言われる。料理もそこそこです、意外と」
地元大学生らとの対話集会でも、「意外と敏充」を繰り返します。
茂木幹事長「最近、若手の議員から『意外と敏充』と言われる。意外と料理ができたりとか。自民党の幹事長というと、なんかすごく威厳があって怖いとか。永田町のことしか考えていない、こんなふうに思われがちかもしれないが。『意外と敏充』ですから、色々な話題にもついていけるんじゃないか」 自民党愛知県連大会に出席したのは、石破茂元幹事長。自民党の刷新を支援者に呼び掛けました。 石破元幹事長
「自由民主党を変え、新しい自民党を作るのは、党本部というよりも地域の皆様方」 華麗な波乗りを披露したのは、小泉進次郎元環境大臣です。 アメリカのエマニュエル駐日大使とともに福島を視察し、いまだ風評被害に苦しむ福島の海の安全をアピールしました。総裁選について問われると、こう答えました。 小泉元環境大臣
「福島の海で大使とこんなコラボが実現すると思わなかったので。今はその喜びに浸っていて、他のことは何も考えられません」
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■岸田総理、総裁選については?■岸田総理、総裁選については?
一方、岸田総理は8日に愛知県と岐阜県を訪れ、水道管の維持・管理技術などを視察。自身の総裁選の出馬を問われると、こう答えました。 岸田総理「今、政治改革をはじめ経済あるいは外交など、先送りできない課題に全力で取り組んでいかなければならないと考えている。こうした課題について、結果を出すことに専念しており、それ以外のことについては考えていない」
(「グッド!モーニング」2024年7月9日放送分より)
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