大郷町は7月8日、町が進める「スポーツパーク構想」をめぐり町民向けの説明会を開きました。説明会では賛否の意見が飛び交いました。

構想に賛成する町民
「このままでは死して死を待つのみです。大げさなことを言えばそれじゃだめだ。変わっていきましょうよ」
構想に反対する町民
「サッカーに町の命運をかけるのはギャンブルです」

京都の企業と手を結び、国内最大級の施設を造る「スポーツパーク構想」。サッカーグラウンド12面と1200人以上が泊まれる施設のほか、農地を整備して「アスリート兼農家」も育てるといいます。
しかし、これに待ったをかけたのが大郷町議会。説明不足や提携する企業の財務状況が分からないなどとして予算を認めなかったのです。そうした中で開かれた、8日の説明会。

構想に賛成する町民
「議会の予算が通らなかったために頓挫したなんて言ったら、今後、大郷町で企業誘致なんてできなくなるんじゃないですか」
「この町に足りないもの、それを補うものの事業として必要な、大切な事業だと思っています」

中には、こんな意見も。

構想に反対する住民
「大谷選手に憧れ、今は野球です。サッカーに町の命運をかけるのはギャンブルです」

大郷町 田中学町長
「農業だけでは飯食えないからなんとかしなくちゃいけない。農業だけでは飯食えないけど、農地は大郷町を救うことができる。それが今計画しているこの事業なんですよ」

大郷町は臨時議会を7月中に開くよう求めて、予算案を再び提出することにしています。

大郷町 田中学町長
Qこれやらないと町はどうなる?「人の寄らない町になる。何もないでしょう。唯一その辺にある場外馬券売り場とかしか楽しみがない」

(スタジオ)
大郷町は用地の整備に向けて、吉田川の掘削工事で出た土を国から無償でもらい受ける約束を取り付けています。7月中に議会から承認を得られなければ、国との話し合いに間に合わないとしています。

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