NATO首脳会議出席とドイツ訪問のため、羽田空港を出発する岸田首相(10日)

岸田文雄首相は10日、ワシントンで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため、政府専用機で羽田空港を出発した。ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援や中国、北朝鮮の問題を話し合う。

岸田首相は出発に先立ち、首相官邸で記者団に「インド太平洋のパートナーとNATOの持続的な協力関係を確認する機会としたい」と強調した。日本はNATO加盟国ではないものの、インド太平洋のパートナー国として3年連続で招待を受けた。

首脳会議ではNATOと日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド(NZ)の4カ国がサイバーや偽情報対策などで協力を深めると合意する。「欧州大西洋とインド太平洋の安全保障環境は不可分であるということを各国首脳と確認したい」と述べた。

ワシントンでは就任したばかりの英国のスターマー首相との会談も予定する。日韓豪NZとウクライナのゼレンスキー大統領との会合も計画する。

NATOの会議に出席後、ドイツに赴き、ショルツ首相との間で首脳会談を開催する。自衛隊とドイツ軍の連携拡大や対中国を意識した経済安全保障上の問題を議論する。14日に帰国する。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。