北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加するため米ワシントンを訪問している岸田文雄首相は10日(日本時間11日)、スウェーデンのクリステション首相と約20分間会談し、安全保障や脱炭素技術、デジタル分野などの協力を一層強化することで一致した。
両首脳の会談は2023年7月のNATO首脳会議以来、1年ぶり。岸田首相は「スウェーデンが加盟国として初参加する歴史的なNATO首脳会議での再会を喜ばしく思う」と語り、ロシアへの対応や法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に向けてさらに連携していく意向を伝えた。
クリステション氏は「あらゆる分野で日本と協力していく」と応じ、地雷除去やインフラ復旧などを中心とする日本のウクライナ支援を高く評価した。
両首脳は、ウクライナ情勢や、ロシアとの協力を加速させている北朝鮮を含めた東アジア情勢についても意見交換した。【ワシントン中村紬葵】
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