自民党横浜市支部連合会(市連)は11日、政治資金パーティーを横浜市内のホテルで開いた。党派閥のパーティー裏金事件を受けて、開催を疑問視する声が市連内部からも上がるなか「(開催目的は)お金集めではない」として「強行」開催した。【岡正勝】
市連幹事長の山下正人市議によると、パーティーは党員や支援者向けの勉強会と位置づける「時局講演会」。毎年6、7月に開催している。この日は非公開で行われ、講師の木原稔防衛相が日本の安全保障をテーマに1時間ほど講演した。「通常国会で改正された法律や韓国との関係などについて話した」(山下氏)としている。
チケットは1枚1万円。市連所属の議員約60人が5枚ずつ「近しい人や普段世話になっている人」ら関係者に販売した。山下氏によると、300人超の出席があった一方、開催に批判的な県議の一部からはチケットの返却があったという。チケットを返却した人数は「勘弁して」と明らかにしなかった。
山下氏は、政治資金パーティーとの内部批判に対しては「県議の勘違い」と主張。「参加人数を限定し、党員に自民党が目指す政策を勉強してもらう会だ」と強調した。「お金集めであれば5枚じゃなく、もっと売らせる」とも言及。政治資金規正法に基づき処理する必要があるため「政治資金パーティーの扱いで計上しているだけ」との見解も示した。
一方、横浜市連が毎年11月に開催している政治資金パーティー「感謝の集い」について、山下氏は「やる方向で考えている」と語った。「横浜市連は党本部からの政党交付金が全くない。職員の給料等運営費は会費だけでは賄いきれない。正直言うと、やらないと倒産する」と述べた。
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