大村氏の推薦を内定し報道陣の取材に応じる自民党静岡県連の幹部ら(18日、静岡県庁)

静岡県知事選を巡り自民党県連は18日に議員総会と役員会を開き、総務省出身で元県副知事の大村慎一氏の推薦を内定した。防災をはじめとする行政経験や全県の課題を見据えた政策などを評価した。連合静岡や国民民主党県連などは17日に前浜松市長の鈴木康友氏の推薦を決めており、選挙戦は与野党対決の構図となりそうだ。

5月9日告示、同26日投開票の知事選を巡っては大村氏と鈴木氏が出馬表明しており、現状では一騎打ちになる。自民県連は17日に両氏から政策や川勝平太知事による県政に対する意見などを聞き取り、知事選への対応について協議していた。

自民県連の増田享大幹事長は「両氏とも経験豊富だが、大村氏は全県的な視点で課題を捉えている。県民を守る危機管理が優先課題の中、消防庁での経験もある」と大村氏に支援を一本化する理由を説明した。インフラ整備や産業支援へ積極的に投資したいとする経済施策も評価したという。

自民県連は22日に大村氏の推薦を正式決定し、党本部に上申する予定。公明党会派との連携に関しては「公明会派の考えもあると思うが一緒にという思いは強い」(増田幹事長)と述べるにとどめた。

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