皇族数確保策を巡り、意見聴取を受ける立憲民主党の野田元首相(左手前から2人目)ら=6月、衆院議長公邸

 皇族数確保策を巡り、衆参両院の正副議長による各党派への意見聴取が一巡するのは8月以降にずれ込むことが分かった。関係者が14日明らかにした。国会閉会後は日程調整が難航、短時間の個別聴取では「議論が深まらない」との不満も表面化した。自民党と立憲民主党の間にある個別論点での溝は埋まっておらず、立法府の総意集約には程遠いのが現状だ。  衆参の正副議長は6月14日、立憲民主党など3党派を皮切りに意見聴取を開始。これまでに全13党派のうち7党派の聴取を終えた。7月第3週に計3党派の日程は決まったものの、衆院の額賀福志郎、海江田万里正副議長の外遊もあり、参政党は8月上旬で調整している。与党の自民、公明両党の日程は未定だ。聞き取り一巡後、額賀氏らは記者会見を開く予定で、今後の協議の進め方を示すとみられる。  個別聴取は各30分間に設定した。党派同士が意見交換する形式ではないため、立民の野田佳彦元首相は6月の聴取の席上で「自分たちの意見を言っても反論が全然分からない。議論が深まらない」と注文を付けた。


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