9月の自民党総裁選について、渡海政調会長は14日、政治とカネの問題を受けて「これまでと違った総裁選を行っていく必要がある」との考えを示した。

渡海氏は、神戸市で開かれた自民党の兵庫県連大会に出席し、挨拶の中で「信頼回復に向け、重要になってくるのは当然、9月の総裁選挙である」と述べた。

まず渡海氏は、「政治日程に支障が出ない範囲で時間を取らせてもらい、これまでと違った総裁選を行っていく必要があるのではないか」と指摘。

「広く開かれた選挙にするためにも、時間をできるだけ取らせてもらい、党が主体となって、各候補者の街頭演説や討論会をやることを増やす」との案を示した。

また、政治とカネの問題を受け、「今回の選挙は従来のように、資金力がないと選挙に出られない、運動のために非常に金をかけるということは、厳に慎まなければならない」と述べた。

そして、党員全員にパンフレットを郵送するには約1億円かかり、いわゆる“電話作戦”にも多額の費用を要するとして、「こういう選挙は考え直した方がいい」と指摘した。

渡海氏は、総裁選の選挙管理委員会が今月末にも決まるとの見通しを示し、「新たな選管にルールをしっかり決めてもらうのが大事だ」と述べた。

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