斎藤元彦知事の進退について言及する末松信介・自民党兵庫県連会長(左)ら=神戸市中央区で、2024年7月14日午後4時22分、栗田亨撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題について、自民党県連の末松信介会長は14日、「県職員の意欲がこれ以上崩壊することは許されないし、県民へのサービス提供が滞ることはあってはならない」とした上で「知事は大きな正しい決断をしてほしい」と述べ、斎藤氏に事実上辞職を求めた。神戸市内であった党県連大会のあいさつで触れた。

 2021年の前回知事選で自民は日本維新の会と共に斎藤氏を推薦した。末松会長は大会後の記者会見で「状況が変わった。辞めることを含めて正しい判断、重い決断をすべきだ」と促した。本人は続投の意欲を示していることについては「『担いたい』と『担える』は別だ。信頼回復は難しいのでは」との考えを示した。

 県連大会には斎藤知事は欠席。服部洋平副知事が出席した。

 問題を巡っては、告発した元西播磨県民局長の男性が7日に死亡。片山安孝副知事が知事にも辞職を進言した上で辞表を提出しており、知事の進退を問う声が強まっている。【栗田亨、中尾卓英】

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