自民党兵庫県連会長の末松信介参院議員は14日、神戸市で開かれた県連大会で、パワハラ疑惑を告発された斎藤元彦知事の辞職を事実上求めた。「大きな正しい決断をしてほしいと強く願っている」と表明。3年前の前回知事選で日本維新の会と共に斎藤氏を推薦したが、次回選については「同じ形は厳しい」と語った。
知事の最側近で12日に引責辞任を表明した片山安孝副知事が、斎藤氏に5回にわたり辞職を進言したと明かしたばかり。県議会で最大勢力の自民からも責任を問う声が強まり、県政運営は厳しさを増しそうだ。
末松氏は大会後、記者団に「県政立て直しはかなり厳しい。自分だったら辞職を前提に考える」と強調。前回選では斎藤氏に期待を託したとしつつ、関係については「少しずつ信頼が崩れてきた」と述べた。
県連大会には服部洋平副知事が出席した。関係者によると、斎藤氏が出席を希望したのに対し、県連側が欠席を促した。
斎藤氏は12日に片山氏の辞表を受け取った後の記者会見で「任期を全うし、県政を立て直すのが私の責任だ」と続投の意向を示した。
疑惑を巡っては、パワハラや贈答品受け取りを指摘した文書を作成、配布し、停職3カ月の懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性が7日に死亡した。〔共同〕
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