今月22日からスイスで開かれるNPT=核拡散防止条約再検討会議の準備委員会に参加する広島市の松井市長が16日会見で、核抑止論の危険性を国際社会に訴える考えを示しました。

【広島市・松井一実市長】
「国家間の分断を乗り越えて、市民社会が望む安全・安心で真に平和な世界を実現するために、核保有国を中心に核軍縮・不拡散の進展に向けた建設的な議論が進むことを期待しています」

このうえで、松井市長は、今回の準備委員会が厳しい国際情勢の下で揺らぐNPT体制を立て直し2年後の本会議に向けた道筋を示す重要な会議になると強調しました。

また、現地でのスピーチでは「核兵器」が「条件次第で使える兵器」へ評価が変わっていることに懸念を表明し、各国の指導者に核戦力の強化ではなく対話による外交努力で核軍縮・不拡散を進めるよう訴える考えです。

一方、この会見の中で、松井市長は、アメリカ・シアトルのサダコ像が盗まれた事件に言及し、「あってはならないこと」で「犯行を行った人は像を回復すべき」とコメントしています。

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