海上自衛隊などで「特定秘密」が、ずさんに取り扱われていた問題を受け、衆院・情報監視審査会は17日、木原防衛相に情報保全体制の改善を勧告するよう、額賀衆院議長に要請した。

日本の安全保障にかかわる「特定秘密」の運用を巡っては、海上自衛隊の艦艇などで特定秘密を取り扱う資格のない隊員も見ることができる状態にするなどの違反が確認され、防衛省は計113人に停職や減給などの処分を科した。

この問題を受け、衆院で17日午前、情報監視審査会が開催され、会長を務める自民党の岩屋氏が、審査会後に額賀議長と面会し、勧告を要請する文書を手渡した。

勧告は国会法に基づく措置で、木原防衛相に対し、情報保全体制の改善を求める内容。

額賀議長は速やかに、木原防衛相に勧告する見通し。

情報保全体制の改善を求める勧告は、海上自衛隊の幹部が「特定秘密」が含まれる情報をOBに漏らした問題を受け、2023年1月、当時の浜田防衛相に対して、初めて行われた。

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